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Miyajima News
2019年11月1日
「人が集まる会社」とは?
【令和元年(2019年)11月のコラム(第227号)】
今年の当社の年賀状/昨年、社員旅行で宮古島に行った時の写真です
1.「人が集まる会社」とは?
もうずいぶん昔の話だが、当社のお客様で或る大手特殊鋼商社さんの本社に
新年のご挨拶に行ったとき、たまたま会長さんがおられて
お話をさせていただくことができた。
その時に会長さんからいただいたひとことは、一生忘れられない。
「あんたんとこの年賀状、いつも見てるで。毎年若い人が増えてるな。
あんたに一つ教えといてあげるけど、鍛造屋にとって一番大事な力とは
なんやと思う?それはな、技術力でも営業力でもお金の力でもないんやで。
『人を集める力』が一番大事なんや。あんたんとこには人が集まってるやろ。
だから絶対伸びると思う。がんばりや!」
こんなに有難い言葉をいただいておきながら、今くらいかよ!?という反省も
ないではないが、そのころから比べると、今は社員数も二倍以上になった
のではないかな、と思う。そして世の中にたくさんの会社がある中で
当社を選んで来てくれ、日々がんばってくれている社員のみんなには、
感謝の気持ちでいっぱいだ。
では、「人が集まる会社」とは、どんな会社だろうか?
もちろん、ひとことで言えるものではないかもしれない。
私がお世話になっている労務コンサルタントのN先生の言葉を借りるならば、
「給料がよくて、社風がいい会社には人が集まる。そして定着もよい。」
とおっしゃっていた。まさにそのとおりだと思う。
「給料」と「社風」・・・もちろんどちらも大事だ。
「給料」をよくするのは簡単ではないが、基本的には汗と知恵をしぼって
一生懸命稼いでいけば、給料をよくすることはできる。
問題は「社風」だ。
P/L(損益計算書)をよくするには、3年かかる
B/S(貸借対照表)をよくするには、10年かかる
社風をよくするには、30年かかる
という公認会計士の先生がおられたが、これが本当なら
なんと「社風」をよくするには、30年もかかるのだ!!!
そういえばミヤジマは、平成元年に私が帰ってきてからちょうど30年である。
別に「社風」だけをよくしようとこの30年間やってきたわけではないが、
自分がやってきたことのひとつひとつが、ミヤジマの社風づくりにつながって
きたということは間違いないと思う。
縁あってミヤジマに来てくれた社員が、いつか退職する日がやってきたとき、
「ああ、ミヤジマに来てよかった」と思ってもらえるよう、
給料をしっかり払いながら、そしてコツコツよい社風を築いていきたい
と思います。
「大きな努力で 小さな成果を」 鍵山秀三郎氏
桜島は、いつ見ても雄大で美しい。
秋晴れの素晴らしい青空には、トンビが気持ちよさそうに飛んでいました。
薩摩の偉人、西郷南洲(隆盛)の座右の銘の書 「敬天愛人」
こんな風に生きたいですね。(ともに2019年10月31日撮影)