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Miyajima News
2011年4月14日
リーダーシップ
【H23年(2011年)4月のコラム その2(第119号)】
このたびの東日本大震災の被災者の方々に、心よりお悔やみ、お見舞い申し上げます。
1.リーダーシップ
今回の震災について、何か書いておかねばならない。
僕はあえて「リーダーシップ」ということについて書きたいと思う。
今回の地震はまさに「想定外」の、何百年に一度という恐ろしい災害である。
このような国家一大事の時の首相が菅総理であるということに、何も言うつもりはない。
それはまったくの偶然だからである。ただ、間違いなく言えることは、
このような時にこそ、TOPのリーダーシップが大事だということである。
残念ながら、菅総理にはその資質がないように思えてならない。官邸で唸りまくって
いたかと思うと部屋に閉じ篭ったりと、まったく組織が機能していないそうである。
しかし、菅総理に文句をいうことは簡単なのである。
「では、自分ならどうするのか?」・・・それを真剣に考えてみる。
こういう時にまずしなくてはならないのは人命救助だ。瓦礫の下で、必死に助けを待って
いる人の命を救わねばならない。そして同時に急を要すのが原発の被害を最小限に
留めるための緊急措置だろう。その上で助かった被災者の方々の生活の保全、
むちゃくちゃになった町・インフラの復旧、緊急支援物資や義援金の回収と配布、
そして国内外への情報公開活動も重要である。
テレビでは評論家という先生方が口々に「なっとらん」「けしからん」と口角泡を飛ばして
わめいておられる。しかし、いざ自分にそれができるのか?
たとえば、義援金の支給が遅いと批判されている。しかし、実際に配るとすると、
どういう基準、方法で配るのだ?配ったら配ったで、不公平だという批判が噴出するに違いない。
だいいち金融機関もまともでないのに、貰ったお金はどこに置くのだ?あけっぴろげの避難所で
枕元に置くのか?そんなの不安でしかたない。
あっちを立てればこっちが立たず・・・そういうことだらけになるはずだ。
だからこそリーダーシップが大事なのだ。
TOPは組織を決め、目標(使命)と方針だけ明示して責任者にまかせる。
あとは自分は命懸けで全体を指揮先導する。100点満点は無理。今は何よりもスピードが命。
これしかないと思う。
菅総理の勇断を待つのみである。
あいだみつをさんの日めくりカレンダーより