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Miyajima News
2009年8月31日
お金にならない仕事
【H21年9月のコラム(第96号)】
1.お金にならない仕事
ある方から、
「宮嶋君も社長になったら、お金にならん仕事もようさんせんとあかんで(※)」
とよく言われてきた。(※「たくさんしないとダメですよ」の意)
「お金にならない仕事」・・・いろいろあると思う。
地元では町内会の行事、子供のPTAの役員、商工会、商工会議所関係の仕事、
あるいはボランティアや、社会奉仕団体の活動、更にはお寺や神社の役など。
やや仕事に近いところでは、行政や金融機関、業界関係の仕事などなど・・・。
しかし、不思議なもので、やはり先輩の言うことは聞くべきである。
私なりに本業とのバランスを考えて、本業は一生懸命やりながら、滋賀県の
中小製造業の勉強会の会長をしたり、業界のいろいろな面倒な(失礼!)役を
引き受けたりしてきた。それも「名誉職」ではなく、「実務的な役職」なので、
交渉、
調整、段取りなどに費やした時間や労力はかなりのものになると思う。
そのおかげかどうか分からないが、今回、政府の「ものづくり試作開発等補助金」
の難関審査に合格することができ、多額の開発補助金をいただけることになった。
もちろん、そのような仕事と今回の審査合格に、直接的な関係があるわけではない。
しかし、よく考えると「大変やなあ」「面倒やなあ」と思いながらもやってきた、
いわゆる「お金にならない仕事」のおかげで、学んだことは計り知れず大きいもの
があるように思う。
ところが難しいもので、「こういう(奉仕的な)ことをやっていたら、そのうち
いいことや儲かることがあるだろう」と思ってやっていると、これまたなかなか
そういう「いいこと」がやって来ないものだから不思議である。
「無償の愛」ではないが、「見返りを求めない行為」というものが大事なのだろう。
こういうと「そんなきれいごとゆうとってどうするねん」という声も聞こえてきそう
だが、世の中っていうのは案外そういうものだと思う。
「お金と女性は、追うと逃げる」
誰の格言か知らないが、蓋し名言である。
朝の散歩中に咲いていた小さな朝顔(8/27)