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Miyajima News

2008年9月9日

(1)三つの目











【平成20年9月のコラム(第84号)】







(1)三つの目



手塚治虫さんとは全然関係ないが、昔ある会社の社長さんの講演で



「経営者は三つの目を持たなければならない」



というお話を聴いた。



三つの目とは



1.鳥の目 2.虫の目 3.魚の目



だそうである。



どういうことかといいますと



1.鳥の目=マクロの目



鳥が空から地上を眺めるように、高い視点、広い視野でものごとを見る



2.虫の目=ミクロの目



虫が目の前のエサを視るように、ものごとの細部まで深く見つめる







ここまでは社長さんの話を聴いていて実は私も予想できたのです。



では三つ目の「魚の目」とは何ぞや???



魚眼レンズのように周りを360度見回せる目のことか?

いやそれだと「鳥の目」とちょっと意味がダブるのではないか・・・?

と悩んでいる時に、その社長さんはこんなお話をされた。



3.魚の目=潮目を見る目



「魚の目というのは、海中の水の流れ、すなわち“潮目”を読む能力があるのです。

経営者というのはまさにこの“魚の目”を持ち、時代の変化を見逃さないように

していかねばなりません」





数年前に世界ナンバーワンを目指すと公言したトヨタがいよいよGMを抜き、

年産1000万台を達成して世界一になった途端、北米・日本の市場の落ち込みで

大幅減産の計画修正を発表した。北京五輪に向けて拡大一途だった中国経済も

さすがに2ケタのGDP成長は続けられなくなる見込みである。

また環境面では7月に開催された洞爺湖サミットで

「2050年までに世界全体の温室効果ガスの排出量を半減させる」という

長期目標が明示された。この達成度は間違いなく国の大きな評価基準となる

であろう。(計算式や計算基準は素人にはなかなかわかりづらいが!?)



我々中小企業はそんなマクロの世界に生きているわけではないけれども、

まったく「わしゃ知らん」とは言えないことは確かである。

一方で為替や株式の世界相場ばかりを論じてばかりいて足元の経営課題に

目が向かないようでも困る。



「ものごとは表・裏、上・下、内・外の必ず両面から見る」



「ほんまか?」 と 「なんでや?」 の目で見る



これも常々心掛けていることではあるが、「三つの目」とくに「魚の目」は

今こそ大切な時ではないかと思い、ご紹介させていただきます。











└誠一郎のコラム