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Miyajima News
2008年3月18日
小椋佳さん
【H20年3月のコラム(第78号)】
1.小椋佳さん
私が生まれ育った彦根にも「銀座」という町があって、今はかなり静かに
なってしまったけれど、私が中学生くらいまではそれなりに結構賑わっていて、
そこに「旭ミュージック」というレコード店があった。
私の父(会長)は詩吟という日本の伝統文化を二十歳前から始めていた一方、
クラッシックとかいろいろな音楽のレコードを家のステレオ(懐かしい響き♪)
でよくかけていたので私も子どもの頃から音楽が好きで、その「旭ミュージック」に
小遣いもないのにしょっちゅう自転車で出かけていってレコードを眺めていた。
中学生の時、1枚の不思議なレコードがあった。それが小椋佳さんのレコードで
たしか「夢追い人」というアルバムだったように思う。白い鳥が飛んでいくイラストで、
他のアルバムを見ても本人の写真は一切無く、どんな人が歌っているのか全くわからない。
それなのにずっと長い間その店の売上げ「1位」のところにあったのである。
どんな歌なのかなあ?と思っても思い切って買えるだけのお金もなく、
なんとなく不思議な印象だけが残っていた。
その後、高校生になって初めて叔父から小椋佳のテープを借りてその歌を知り、以来
すっかりファンになってしまったのだが、そんな「謎の歌手」だった小椋佳さんの歌を、
45歳になった今、初めて生で聴くことができた。
私も音楽好きなので、今までにかなりの数のコンサートに行ってきたつもりだが、
今回のコンサートは本当によかった。なんか実によかった。
声も歌も人柄も、スタッフの人も、進行も全部・・・◎
そこで一つの偶然があったのです。
小椋佳さんは今年の1月に頸椎の大手術をされたらしく、コンサートの初めに
いきなり「実は私は病み上がりなんです。先日手術をしたばかりなのですが、
そのドクターがその分野では日本一のお医者さんで、ある東京の社長さんの紹介で
この滋賀県にある某病院の名医と出逢い、命拾いをしました。」と話されました。
私は「ある東京の社長さん」と聞いた瞬間に、「もしかして?」とある方の顔が
思い浮かびました。たまたまその方も人の紹介で東京からわざわざ滋賀に
来て手術を受け、命拾いをしたとおっしゃっていたからです。
先日、その「東京の社長さん」とお会いする機会があり、早速私は「○○社長、
もしかして小椋佳さんとお知り合いですか?」と先日の彦根でのコンサートでの
ことをお尋ねしたところ、なんとなんと・・・やはり私の思ったとおりだったのです。
そして「小椋佳さんとは時々顔を合わすから、もしよかったら今度会うとき
宮嶋さんにも声をかけてあげようか!」とおっしゃっていただきました。
あの中学時代の「謎のレコード」の小椋佳さんと会える可能性があるのか!?
とは言え、私もそれだけを理由に東京に出張に行くことはできないので実現は
むずかしいかもしれませんが、もしお会いして、あの「いい声」の小椋佳さんと
一緒に飲めてお話ができて、ひょっとしたらそのあとカラオケにでも行って、
「俺たちの旅」なんかを一緒に歌うことができたら・・・・・なんて馬鹿なことを
勝手に想像してしまい、「俺はなんてガキなんだ!」と自分で呆れつつも、
あまりの偶然を単純に喜んでしまった次第です。
「人生は 出逢い ふれあい めぐりあい」
僕の大好きな言葉ですが、いつかこの馬鹿な夢が実現しますように(祈)