新着情報
Miyajima News
2015年4月15日
スケベな神様 (運命の赤い糸の由来)
【H27年(2015年)4月のコラム(第172号)】
日本最古の神社、大神神社の鳥居とご神体「三輪山」
1.スケベな神様 (運命の赤い糸の由来)
日本で一番古い神社はどこかご存知ですか?
それには諸説ありますが、もっとも知られているのは奈良の大神(おおみわ)神社
のようです。ここのご神体は三輪山で、祭神は「因幡の白うさぎ」でも知られる
大物主大神(おおものぬしのおおかみ)です。
大昔、ある村に住む活玉依姫(いくたまよりひめ)という若い娘のもとに
夜ごと通う男がおり、ついにその娘は身ごもってしまったそうな。
それを知った親は「どこのどいつだ!」とカンカンに怒り、次に娘のもとに
男が来た時には、男の衣服にそっと「赤い糸」を通しておくように言います。
翌朝、糸を辿っていくと、その糸は三輪の社へ続いておりました。
なんと“犯人”は大物主大神であったのです!!(笑)
この物語から、男と女を結ぶご縁を「運命の赤い糸」と呼ぶようになった
そうですが、まあなんとも豪快というか、いい加減な話ではあーりませんか!
今なら不法侵入罪で逮捕されそう、いや、間違いなく逮捕されるような
ヤバイ話ですが、こんな話が伝えられて、しかもその神様の神社が
「日本最古の神社」として末永く祀られる日本という国は、寛大というか、
アロウアンス(allowance 許容幅)があるというか、ほんとによい国だなあ・・・
とつくづく思ったのでした。
(引用:JR西日本発行 「知れば知るほど奈良はおもしろい」2015春号より)
滋賀の湖北、高取川の土手に咲く桜のトンネル (2015.4.4夕方撮影)