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Miyajima News
2015年1月4日
新たな挑戦
【H27年(2015年)1月のコラム(第169号)】
静岡市清水区 東名鍛工にて 平成26年12月25日 快晴 遠くに富士山
↓↓↓ズームアップ
手前に電線がありますが、富士山がこんなに美しく見えました
1.新たな挑戦
新年おめでとうございます。
トップページのトピックスでも紹介させていただきましたが、弊社はこのたび、
1月1日付で静岡市清水区にある東名鍛工(株)の事業を承継させていただくことに
なりました。同社は1967年(昭和42年)の創立の鍛造メーカーで、現在の社員数は
19名。創立以来、一貫してシャフト部品のアプセット鍛造を専門とされてきた会社です。
日本には約350の鍛造メーカーがあると言われていますが、鍛造の中でも
「アプセット(据え込み)鍛造」というのはかなりニッチな分野で、これを専門として
いる鍛造会社は同社や弊社を含め、おそらく日本中で十社もないと思います。
東名鍛工さんは大変高い技術力をお持ちですが、あいにく後継者がおられず、
約半年前に弊社に事業承継の打診がありました。弊社としましては、自社の経営
だけでも目一杯な上に、同業他社の経営を引き継いだ経験など皆無であるため
大変悩みましたが、当社とかなり近い分野の鍛造をされていること、そして何よりも
沢山のよい職人さんがおられること、さらにはよいお客様をお持ちであることから、
雇用の維持、顧客への供給責任を果たすためにも「弊社がやるしかない」と考え、
事業承継をお受けすることにした次第です。
とはいえ、課題はたくさんあります。鍛造という仕事は装置産業で、設備に大変な
費用がかかります。東名鍛工も例外ではなく、複雑な機構をもつ「アプセッタ」という
特殊な鍛造機や、材料を加熱する炉の改修や更新に今後相当な費用をかけて
いかねばなりません。まともに見積もると・・・つい腰が引けてしまうような金額です。
しかし「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行せよ」という教えがあります。
「やる」と決めた以上は明るく前向きに、精一杯やるしかないと思っています。
私は社会人になって30年、鍛造業に就いて26年近くになりますが、この間、じつに
沢山の方々から、計り知れないほどの、得難い教えを授かってきました。そんな私が
この事業承継を成功できなければ、今まで教えていただいたことは何だったのか?
だからあとは「実践あるのみ」。信念をもって進めば必ず道は開けると思います。
現在、当社の社員が36名、東名鍛工が19名ですから、合計で55名の所帯になります。
ミヤジマと東名鍛工が「兄弟会社」として、アプセット鍛造を通じ、お客様のお役に立ち、
さらには日本の発展に貢献したい。そして両社の社員とそのご家族を幸せにしたい。
そんな思いで全力で取り組みたいと思います。
清水は清水次郎長さんのお膝元の地です。すぐ近くには美しい美保の松原もあります。
しかも魚も酒もじつに美味い。私も常務も、毎週一日二日は東名鍛工におります。
ぜひ皆さん、お近くに来られる際は、東名鍛工にもお立ち寄りください。おまちしています。
静岡市ホームページより
【事業譲受のお知らせ】