新着情報

【Ｈ２６年（２０１４年）４月のコラム（第１６０号）】





２００３年に我がパソコンの師匠、新美氏と行った奥飛騨温泉郷でのマル秘ショット

遠くに北アルプスの眺望、すぐ横には蒲田川の激流・・・開放感が最高でした！！



１．上高地温泉で会ったすごいオジサン



　温泉は大好きだ。おそらく嫌いな人はいないんじゃないだろうか。



滋賀県には残念ながら「源泉かけ流し、無加温、無加水」という温泉はない。

しかし、沸かし湯だがいちおう天然温泉で、けっこういいお風呂もあるので、

たまの休みなどに行っている。



お風呂はいい。まさに裸の付き合いである。社長も上司も部下も何もない。

小さな子どもと一緒に湯船に浸かって数をかぞえたりしている親子を見ると、

実にほほえましく、「ああ、自分にもこんな時があったな・・・」と少し懐かしく

なったりもする。



僕はおかげさまで出張やいろんな会で結構あちこちの温泉に行かせてもらった。

北は北海道の登別温泉から、南は鹿児島の指宿温泉あたりまで、いくつくらい

行っただろうか？その中で、一つ忘れられない思い出がある。



もう２０年ほど前になるが、家族で信州の上高地温泉に行った時のことである。



ご存じのように、上高地は自然保護のため、マイカーでは入れない。

松本方面からだと、手前の「沢渡」というところに車を置いて、バスかタクシーで

入っていく、まさに「秘境」である。梓川と穂高連峰の眺めがすばらしい！







最高の気分で上高地の温泉に浸かっていると、隣に一人のオジサンが

入ってきた。僕と二人だけだったのでどちらからともなく話をしかけた。



「オジサンはどちらからお越しですか？」



「私は石川県からだよ。お兄さんは？」



「僕は滋賀県からです。でも初めて来たのですが、上高地はいいですねー。」



「そうだね。私は毎年五、六回は来るよ。ここはいいところだー。」



「すごいですね！そんなに来られるのですか？他にはどこかオススメの温泉

ありますか？」



「草津もいいけど、私は万座がいいな。もちろん東北の酸ヶ湯や乳頭もいい。

西なら城崎から長崎の雲仙、鹿児島まで、いいところはたくさんあるよ。」



次から次に出てくる日本の温泉の話に、すっかり聞き入って、つい長湯に

なってしまったが、まるで自分が全国の温泉巡りをしたかの気分になって、

本当に楽しいお話だった。



部屋に戻ってさっそく家族に「お風呂ですごいオジサンに出会ったよ」と話し、

「世の中にはすごい人がいるもんだなあ」と思い耽ったものである。



・・・・・・・。



さて翌朝、会計をしにフロントに行くと、昨晩のオジサンに偶然でくわした。



なんとオジサン、紺色の制服を着て帽子かぶってツアー客の荷物をせっせと

運んでいるではないか！？



「なんじゃーーー？？？オジサン、バスの運転手さんやったんかーーー！！！」



どうりで日本全国の温泉に詳しいわけだ！！！！！

（おしまい）

当社の東南方向に２００ｍほど離れたところにある倉庫をきれいにしました

手前は造園屋さんから分けていただいた十一面観音さまです