新着情報

Miyajima News

2013年6月19日

坂本龍一  2.週刊ダイヤモンド 

【H25年(2013年)6月のコラム(第150号)】



 



 

                    Ryuichi Sakamoto HPより



1.坂本龍一



 
まったくの独断であるが、現代最高の音楽家はポール・マッカートニーと坂本龍一だと

思っている。「いつか坂本龍一の音楽を生で聴いてみたい」そう思ってむかし坂本龍一の

オフィシャルサイトで調べてみたら、ニューヨークやベルリンでしかコンサートはやっておらず、

「さすがは世界のサカモト、こりゃダメだ」とあきらめたことがある。



 ところがこのたび大阪のフェスティバル・ホールがリニューアルされて、その記念に

坂本龍一のコンサートが開催されるというので迷わず申し込んだ。僕は昔から映画も

コンサートも基本的には一人で行くほうなので、今回も一席だけで申し込んだところ、

二階席だったが、なんと最前列のちょうど真ん中の席がとれた。



  



フェスティバルホールの入り口には赤い絨毯の緩やかな階段があり、ムードたっぷりだ。



 



 今回は東京フィルハーモニー交響楽団とのジョイントだったのだが、前半はなんとも難解な

音楽だった。坂本龍一さん曰く、「オーケストラのすべての楽器が、ばらばらのリズムで、

ばらばらの旋律を演奏し、それでいてハーモニー(調和)を持たせようと作曲した実験的な音楽」

なのだそうだ。虫の蠢き(うごめき)のような、実につかみどころのないふにゃふにゃした感じ

だったので「なんじゃこりゃー?」と思いながら聴いていたが、演奏後の説明を聞いて

「なるほどー。さすが坂本龍一は凄い」と納得した。とはいえ、やはり複雑な気分・・・。



 後半やっと「戦場のメリークリスマス」とか「ラスト・エンペラー」とかの代表曲を演奏してくれて、

「ああ、坂本龍一を聴きに来れたなあ」という気分になれたけれど、帰ってきて心に残ったのは

なぜか初めの内の“ふにゃふにゃした”催眠術のような音楽だった。あんな「変な」演奏は

生のコンサートでなければ絶対聴けないだろう。やはりコンサートは最高だ。



 その翌週、大阪出張での仕事を終えて「日本一長い」天神橋商店街を歩いていると、

中古CDの露天商があった。つい足を止めて見入っていると、なんと坂本龍一の珍しいCDが

いくつもあるではないか?ラッキー!と思って手に取って見ていると、オッチャンがこう言った。



「お兄さん、もしかしたら先週の坂本龍一のコンサート行かはったんですか?そういう人が

来はるかもと思って坂本龍一のCD、きばって仕入れといたんですわ。おまけしますさかい

みな買ってっといておくれやす。」



つい嬉しくなって全部買ってしまったのは、言うまでもない。





2.週刊ダイヤモンド







 6月22日号の週刊ダイヤモンド「稲盛経営特集」に、弊社の記事を掲載していただき

ました。京セラを創業し、第二電電から現在のKDDIとなった通信事業でも成功を収め、

更には経営破綻したJALの再生を見事に果たした稲盛和夫という男がいかなる人物なのか?

京セラは利益至上主義だとか、宗教団体じみているとか言われているが、実態はどうなのか?

そういうことを明らかにしたいというのが今回の特集の趣旨だということで、小生のような者が

そのお役にたてるのであれば・・・と思い、取材をお受けしました。

 私は「盛和塾」という稲盛さんが塾長として中小企業の経営者に経営に関する考え方を

教えてくださる塾に入っているのですが、全塾生約8千名の中から7名の一人に選んで

いただいたことは大変光栄なことです。これに恥じないように更なる努力をしたいと思います。

ご興味のある方は、是非ご購読ください。





           盛和塾で、稲盛塾長と(2012年7月)





└誠一郎のコラム