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Miyajima News

2012年8月16日

ロンドン五輪と『日本再生戦略』

【H24年(2012年)8月のコラムその2(第140号)】





閉会式でステージ上に“出現”したジョン・レノンの顔アート。ビックリしました!



1.ロンドン五輪と『日本再生戦略』



日本勢が過去最多38個のメダルを獲得したロンドンオリンピックが終わった。

一言では言い表せないほどの感動を選手たちは私たちに与えてくれたと思う。



中でも僕は、フェンシングの準決勝に痺れた。

残り2秒で太田選手が“最後の一撃”を決めて同点に追いつき、延長戦で

強豪ドイツに競り勝ったのである。これだけではない、レスリングやサッカー、

競泳、卓球、体操など、思い出すだけで胸が熱くなる競技がいくつもあった。



閉会式も素晴らしかった。「英国音楽のシンフォニー」というテーマで演出された

閉会式は、まさにスーパースターのライブそのもので、音楽好きな僕はテレビに

釘付けになった。会場の大スクリーンにジョン・レノンの顔が映し出されて

IMAGINEが流れると、会場は大合唱になった。

さらにステージ中央に人が走って集まってきて何が始まるのかな?と見ていると、

なんとジョン・レノンの顔のアートが出現したのである。

「やっぱりイギリス人はすごいなあ!」とあらためて感動してしまった。



 

JOHN LENNON の顔のアートと、IMAGINEを合唱する子どもたち



男子サッカーでは残念な国際ルール違反があったが、

やはりオリンピックは国民が、世界が、一つになれる素晴らしい祭典だと思う。



そんなオリンピックの余韻に浸りながら、お盆休みに会社で暇つぶし(?)を

している内に、『日本再生戦略』なるものの存在を知った。

7月31日に閣議決定されたものらしいが、新聞を日々それなりに読んでいるつもり

なのに全然知らなかった。

早速ネットで検索してみると、全131頁ものPDFファイルで見ることができた。





https://www.npu.go.jp/policy/pdf/20120731/20120731.pdf



正直非常によくできていると感じた。さすが日本の官僚方は超優秀である。

曖昧な表現が随所にあるのは仕方ないが、これからの日本がどうやって

この厳しい世界情勢の中で今の豊かさを維持し、新たな豊かさの社会に

移行していくのかが、あらゆる角度からど真剣に書かれてあると思う。

ご興味ある方は是非ご覧いただきたい。



あえて一つだけ僕の意見を言うと、「人材育成」の方針の中には国際的な

学力レベルの向上が最優先に書かれていて、「心の教育」というものが

欠けているのが危ういと感じた。

「負けるな」、「うそをつくな」、「弱い者をいじめるな」という薩摩の「郷中教育」

(ごじゅうきょういく)
のようなものが今の日本には最も大切だと思う。



企業もこれから生き残っていくのに、成りゆきまかせではダメなのは明確である。

ミヤジマも「事業発展計画書」なるものを作成して、これからどういう方向性で

やっていくのかを文書化している。

あとはこれを如何に“実践”していくかだけだ。



実践にあたっては、少々の意見の違いは大同団結の精神で流していく心の広さが

要る。それには、頭はよすぎるとだめだ。「ばかかしこ」が一番いい。



・・・とわけのわからないことを考えている内に、今年の盆休みが終わってしまった。

さて明日からまたがんばるべ。





僕の大好物「井谷屋」の鰻。炭火焼きが堪りません。

ちっと高いけど、鰻食べるとほんと幸せ一杯、元気出ますね!!

└誠一郎のコラム