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Miyajima News
2012年7月26日
ものごとの判断基準
【H24年(2012年)7月のコラム(第138号)】
小学校からの同級生が、信州白馬岳に登った時の写真を送ってくれました。
素晴らしい景色、素晴らしい空の青さでしょう!?
1.ものごとの判断基準
経営は、日々「判断」の連続だと言える。
経営でなく、日々の生活の中でも私たちは数多くの「判断」をしなくてはならない。
車で行くか、電車で行くか?ラーメンを食べるか、カレーを食べるか?等等・・・。
ちっぽけな判断のようでも、その瞬間の自分にとっては「一大事」なのである。
では自分はどういう判断基準で日々「判断」をしているのだろう?
あらためてそれを考えてみた。
1.筋が通るか?
2.世のため人のためになるかどうか?
3.以前から待ち望んでいたことか?
4.万一判断を誤っても“最悪の事態”は避けられるか?
5.あとは“勘”かな?
以上5つくらいではないかと思う。
1.は「誠一郎の哲学」の中の「鍛造屋の経営三ヶ条」の第一条にあるとおり、
最も重要な判断基準だと思います。
「人から後ろ指をさされるようなことはしない」
「損得でなく、正しいか正しくないかで判断する」
こういう風に考えれば、わりと後悔は少ないと思います。
2.は自分には損なことかも知れなくとも、それを喜んでくださる人があるのなら
やるべし!という考え方です。昔「宮嶋君な、本業はもちろん大事やけど、
直接お金にならんような仕事もそこそこしとかんとあかんで。それは10年、
20年後に必ず生きるから」と教えていただいたのが今生きているように思います。
3.は忘れがちですが、結構大事な判断基準です。
わかりやすい例でいうと、「儲け話」がそう。「今ならこれだけ得ですよ!」と催促されて
乗った話で儲かったためしがない。前々からこういうものが欲しいとずっと思っていて、
それが思っていた値段よりもずっと安く買えるチャンスにめぐり合った時は迷わず買えばよい。
それ以外は儲け話には乗るべからず。
4.は言い換えれば「無難な道を選べ」ということにもなるのですが、
ある人が「僕はいつも万一の場合を想定して仕事してきた。それは例えば刑務所の塀の上を
歩くとすると、万一足を踏み外して塀から落ちても、娑婆(シャバ)側に落ちるようにすることだ。」
とおっしゃったのが忘れられません。
こういう“万一の事態”を想定しておくことも判断をする上のポイントだろうと思います。
最後の5.ですが、実はこれが実質的には一番の決め手であったりします。
だから僕たちは「勘」を磨かねばならない。
ではどうすれば「勘」が磨かれるのか?
それは「ふれあい」を通じて身につけるしかないと思います。
人とのふれあい、自然や生き物とのふれあい、本や芸術とのふれあい等等・・・。
ということで以上が少しでも皆さんの「判断」の参考になれば幸いです。
盛和塾第20回世界大会で、柔道の「世界の山下」さんと感激のツーショット
(※写真掲載は、ご本人の了解をいただきました)