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Miyajima News

2011年7月8日

かんのんさま

【H23年(2011年)7月のコラム(第124号)】



第124号と書いてふと気づいた。

このコラムを書き始めたのが2001年10月なので、もうすぐ丸10年になるのです。

月末ギリギリの時も多々ありましたが、自分ながらよく毎月書いてきたなあと感心。

今月号も小生の駄文をお読みくださりありがとうございます。







1.かんのんさま


仏様にはいろいろな種類がありますが、その代表的なものは「如来」と「菩薩」でしょう。



「如来」とは「真実から来た者」という意味で、悟りを得た最高の位にある仏様のこと、

「菩薩」とは「悟りを求める者」という意味で、修行中の身にある仏様のことをいうそうです。

では「菩薩」は「如来」よりも格下なのかというとそうでもなく、「如来」といわれてもおかしくない

のにあえて修行中の身として迷える私たち人間の傍で見守ってくださっているのが「菩薩様」

なのだそうです。



先月、自称「“F”とのみ名乗る怪しげな老人」というF氏から「宮嶋さんにいいものをあげましょう」

といっていただいたのが、上の観音菩薩様です。

ご覧のとおり手のひらにちょこんとのる全長4cmほどの小さな仏様ですが、実はこれが

すごいものなのです。



基となる木彫りの像は京都知恩院の松雲大仏師によるもので、それに日本ガイシの金型技術、

川崎重工や新潟の歯科技工士学校のロストワックス鋳造技術、神戸製鋼のコーティング技術が

合わさって出来たのがこの観音菩薩様。(純チタン製。表面はTiNコーティング)



もしこれを商品としてみるなら、その技術レベルと手間を考えると値段のつけようがないだろう。

まさにこれこそF氏の長年の人脈とこだわりで出来たものだと思います。



全部で数十体造られたそうですが、その内の一体が私のもとにやってきてくださいました。

まだまだ未熟者の私ですが、この「かんのんさま」をいつも身近において、

修行を重ねたいと思います。





「怪しげな老人」F氏と



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