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Miyajima News
2010年5月8日
栗東トレセン
【2010年(平成22年)5月のコラム(第106号)】
《栗東トレーニングセンターのパンフレット表紙より》
1.栗東トレセン
滋賀県の栗東には、通称「トレセン」と呼ばれているJRA(日本中央競馬会)の
競走馬のトレーニングセンターがある。以前から何度も前を通ってはいたのだが、
自分が競馬をまったくやらないこともあって殆んど興味もなく、栗東には武豊さんの
ような騎手の方達がよく行く美味しい店が結構あるらしい・・・という程度の知識しか
なかった。
ところがあるきっかけで「トレセンってどんなところなのかなあ・・・」となんとなく
ネットを見ていたら、たまたまその週の日曜日に「施設見学会」なるものをやっている
というので、それこそ「百聞は一見に如かず」だと思って電話してみたところ、ちょうど
一人だけならなんとかなるとのことで、4月25日(日)に見学してきました。
元JRA騎手、内田浩一さんが直々に案内をしてくださいました。左は出走ゲートの
練習設備。右は練習コース。お天気が良くて最高に気持ちよかったです。
館内にはトレセン全体の模型があります。総面積は150万平米!東京ドーム33個
分の広さだそうです。練習コースの左にある部分は厩舎群で、なんと常時約2000頭
もの馬が訓練を受けています。右は歴代の年間MVP賞の馬の写真。
ディープ・インパクトと武豊さん、オグリキャップ、ウォッカなどなど・・・
練習コースの実際の木片チップの感触を体験
馬の注射と絆創膏(下が人間用のサイズ)。やはりデカイ(@_@;)
これが栗東トレセンの秘密兵器「坂路調教馬場」(全長1085m)。
この坂道を一気に駆け上がる訓練をさせるそうで、これが出来て以来、
栗東トレセン出身の馬の勝率が飛躍的にアップしたとのこと。
トレセン内は当然のことながら「馬が最優先」です。
見学後は大人から子供まで、乗馬体験をさせてくださいます。
ちゃっかり僕も乗馬初体験をさせていただきました。そのあとで元騎手の
内田さんがお手本を見せてくださいましたが、さすがに超カッコよかったです。
こんな感じで最高の休日を過ごさせていただきました。
今まで「競馬」イコール「ギャンブル」というイメージが強かった私ですが、一生懸命
馬の世話をしている多くの方々の姿を拝見し、考えを改めさせられた体験でした。
そして、元ジョッキーの内田さん。メジロマックイーンで菊花賞を取るなど華々しい
戦績を残された方ですが、なによりすごいと思ったのは、現役を20年間も務められた
ということです。騎手もプロの世界ですから、実力が伴わなければ馬に乗せて
もらえません。その間の練習や体力健康維持は大変なご苦労があったことでしょう。
どんな世界でも、「プロ」というのはやはり偉いなあと思った一日でした。