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Miyajima News
2009年11月21日
断酒
【平成21年11月のコラム(第99号)】
会社の近く 甲良町金谷のコスモス畑と青龍山(11/2 朝 撮影)
1.断酒
ちょっと考えるところあって、9月7日から10月の6日までの丸一ヶ月間、
一滴も酒を飲まなかった。すなわち「断酒」をした。
私は大酒飲みだった祖父の血を継いでいるのかお酒は大好きで、
健康のことを考えて休肝日を毎週最低1日か2日はつくるようにはしていたけれども、
お酒をおぼえた高校時代から数えると、丸々一ヶ月一滴も飲まないというのは、
“ほぼ30年来はじめて”ということになる。
しかし結論からいうと「断酒」などするものではない。
その理由を2つ書くとすれば、
1.酒席のたびに「なんで飲まんのや?なんか悪いことしたんか?」と訊かれ、
一人一人いちいち説明せねばならない。
場合によっては、私が飲まないことに対して気分を害される人もいて、
「せっかくの機会を台無しにしてすみません」と謝らなければならない。
これらは精神的にとてもつらい。
2.酒を解禁してからの酔いがひどい。リバウンドで沢山飲んでしまうというより、
ちょっとの酒ですぐに酔っぱらう。眠くなる。下手をすると記憶が飛ぶ。
以前はこんなことはなかったのに!
ということで、今はできるだけ控え目に飲むようにしているが、つい気を許す
会になると飲み過ぎてしまう。先日も社内の飲み会でちゃんこ鍋を食べに行って
大変盛り上がり、帰り道は自転車を曳きながら歩いて帰ったのだが、
その時の記憶がぽっかりと消えている(汗)
翌日社員に「俺どうやった?」と訊くと「いや、しっかりしゃべってましたよ」
と言われたのだけれども・・・・???・・・情けない限りである。
でも「断酒」も悪いことばかりではない。よかったことを書くならば、
1.なんといっても一ヶ月で3キロも体重が落ちた。さすがに身体はとても楽。
案の定今は半分くらい戻っているが、「酒を減らせば痩せる」ということが
わかっただけでも価値があった。
2.やはり仕事はできる。
会合の後に酒席があることが多いが、そこを烏龍茶だけで済ませてそれから
また会社に戻って仕事ができる。「いつもなら今頃飲んでるはず」と思うと、
これが妙に集中力を高め、結構仕事がはかどる。
といったところだろうか?
最後に、断酒中に最も印象に残った一言を。
ある酒席で、ある社長がこう言われた。
「宮嶋君、酒飲みが酒を断つということは、なかなかできるものでない。
しかし、僕から言わすと君はまだまだ甘い。
一番強い意志が要るのは、適度の酒で自制して酒を止めることやで。」
大いに納得し、反省した次第である。
「酒を飲まぬも修行、飲むも修行」といったところか。
もう4年も前になりますが、新潟の銘酒「八海山」の蔵にお邪魔して
なんと「大吟醸酒」を冷酒でなく“人肌燗”でいただいた時の写真です。
右は偶然にも僕と全く同じ日(S37.11.16)に生まれた地元の斎木功さん。
そのせいか初対面で打ち解け、とても楽しくお酒を頂戴しました。
やはり酒はいいものですね。・・・ただしほどほどに・・・。