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Miyajima News

2008年6月25日

ど真剣に仕事に取り組む 2.悩んでいる人への言葉












【H20年6月のコラム(第81号)】





今年の豊作を祈る多賀大社の「お田植祭」 2008.6.1

写真提供 : 近江同盟新聞社




1.ど真剣に仕事に取り組む



最近、責任の重さを感じることが多い。



かといって重苦しいコラムを書くつもりはないが、

会社はこのところ、設備やら何やらでえらく借金が嵩むし、

社員は30から40代が多く、家・車のローンや子どもの教育費などで大変だ。



まさに徳川家康の遺訓の冒頭にある

「人の一生は、重荷を背負うて遠き道を行くが如し」

という言葉の通りである・・・というと少々大袈裟か?



しかし、かといってやたらと「がんばるぞ!」とか「がんばれ!」とか

力むばかりが能ではないなと最近思えるようになったのは事実である。



社長というものは、自分もなってみて初めてわかったのだが

とにかく寝ても覚めても、いつもかも会社のことを考えているものである。

またそれが苦しみではなく楽しみになるようでないといけない。



だから我武者羅に仕事(実務)ばかりするのではなくていいから、

時にはぼけーっとしながらいろいろなことを考えるのも大事だと思う。



ただ、気をつけなければならないのは、「本業」から離れすぎてはいけない

ということである。



司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」にこういう一節がある。



軍艦は遠洋航海に出て帰ってくると、船底にかきがらがいっぱいくっついて

船のあしがうんとおちる。人間も同じで、経験は必要じゃが、

経験によってふえる知恵と同じ分量だけのかきがらが頭につく。

知恵だけ採ってかきがらを捨てるということは人間にとって大切なことじゃが、

老人になればなるほどこれができぬ。



戦艦「三笠」の名参謀、秋山真之が友人の正岡子規に語った言葉である。



これはまさに自分のことではないだろうか???でも一つ一つを見てみると、

どれもそれなりに大事な「かきがら」なので困るのであります。



先日福井県のある会社を訪問して、このことを改めて反省した。

そこの社長さんとは4年前に私が中国の瀋陽に行った時、帰りの飛行機の中で

偶然隣り合わせになって岐路ずっと楽しく会話をさせていただいたことがあるのだが、

先日たまたまその会社の見学会があることを知り、福井まで飛んでいったのである。



その社長のお話を聞いていると、もう本当に仕事が好きで好きで仕方がない。

ゴルフはもちろん、仕事以外のことなどしている暇はない(多少語弊はあるが)。

そんな思いがビシビシと伝わってきた。



果たしてそこの会社の成長率、利益率は驚くほど高く、

「ど真剣に仕事する」ということはこういうことだろうなと実感した。



2005年6月のコラムで「バケツ一杯の汗」ということを書いた私ですが、

決して気負ったり、わざわざ苦しい考え方に嵌まり込むのではなく、

本業を外さず、「船のあし」を落とさないように注意しながら、

「とにかくど真剣に仕事に取り組むべし」と胸に唱えているこのごろです。







2.悩んでいる人への言葉



昨日テレビを見ていたら、大好きなジャズシンガーの綾戸智恵オバハンが

昔、ラジオ番組の悩み相談で

あなた、溺れている時に、悩みますか?悩んでいるということは、

実は余裕がある、まだ幸せだってことですよ」

と答えたという話をしていた。

相談した人にとったら「ひどい」と思われかねない無茶苦茶な答えかもしれないが、

単身アメリカに渡って結婚・出産・離婚、しかも歌はまったく売れないという

波乱万丈の人生を送った綾戸さんならではの「深い」答えだと思った。

まあ人生、もがき進むしかないってことか?(2008.6.23)





最近見つけた楽しいサイト「らばQ」より

ウソだろ?って開いた口がふさがらない写真」の中の1枚







└誠一郎のコラム