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Miyajima News
2008年5月1日
日新公 いろは歌
【H20年5月のコラム(第80号)】
1.日新公 いろは歌
NHKの大河ドラマ「篤姫」を、久しぶりに楽しみにみています。
平成14年の「利家とまつ」以来ではないでしょうか?
主役の「篤姫(あつひめ)」を演ずる宮崎あおいさんも素敵なのですが、
僕が特に気に入っているのが篤姫の教育役である老女、幾島です。
昔より少しぽっちゃりされた松坂慶子さんの演技がとても味があるのである。
話は飛びますが、先日ある会で薩摩島津家直系の方とお隣の席に座らせて
いただく機会を得ました。400年前なら近寄ることさえも許されない殿様の
ご子孫ですからさすがに緊張したのですが、その方はとても穏やかな
品のある方で、隣にいる私に気さくに話しかけてくださいました。
もちろん私はお気に入りの「篤姫」のことを話題にさせていただいたのですが、
その時にその「島津さん」から教えていただいたのが「日新公いろは歌」の
一節です。
「日新公いろは歌」というのは島津家中興の祖といわれる島津忠良公が
作った数え歌で、昔から薩摩では「郷中教育」といって子どもの頃から先輩が
後輩にこういう歌を通じてものごとの考え方を教え伝えてきたそうです。
私が教えていただいたのはその中の
「心こそ いくさする身の命なれ そろゆれば生き 揃はねば死す」
という歌です。「戦いの中にある者にとって、心こそが命である。心が揃えば
生きることができるが、揃わなければ死んでしまう。」すなわち武器や戦術などは
二の次で、なによりも心をひとつにすることが大事であるという意味です。
「篤姫」を支える「幾島」役の松坂慶子さんもこの歌に心を打たれ、自分が
この役を演ずるにあたり、篤姫と心をひとつにする覚悟で打ち込もうと思われた
そうです。そのことがNHK「篤姫」のホームページに紹介されています。
3月16日 松坂慶子さんインタビュー
会社でも経営戦略とか財務力とかたしかに大事ですが、なによりも
大事なのが社員全員、心をひとつにすることに他なりません。
「現実はそんなん無理や」・・・そうかもしれません。
しかし、どんな困難があっても絶対やり遂げる!
そういう強い(しつこい?)意思さえあれば、いつかは必ず心ひとつになれる
日がくるのではないかと願い、この歌を唱えながらがんばりたいと思います。
多賀町敏満寺青龍山(333m)から北方を望む(4/27)
(名神高速の向こうに弊社が見えます)