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Miyajima News
2007年12月25日
「ないものねだり」 より 「あるもの生かし」
【H19年12月のコラム(第75号)】
1.「ないものねだり」 より 「あるもの生かし」
ばんばひろふみさんのヒットソングに「サチコ」という歌がある。
「しあわせをー数えたらー、片手にさえあーまるー。
不幸せー数えたらー、両手でも足りないー。」
ああ、なんて悲しい歌詞なんだろう・・・(泣)
でもこの歌はメロディーがとても好きですし、
最後は「サーチコー、思い通りにー生きてごらんー」と人生を勇気づける
歌詞になっているので、やっぱりいい歌だなあと思うのです。
「しあわせってなんだろう」・・・これは人間の永遠のテーマだと思いますが、
それをあらためて感じさせてくれる映画を観た。
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」である。
ストーリーとしては特にどうっていうことがなく、昭和30年代の
東京タワーが見える東京下町の自動車修理工場の家族を中心に、
芥川賞をめざす売れない作家や、訳あってショーダンスの世界に身を置く女性
などの「人間模様」を描いているのだけれど、実に心温まる、いい映画だった。
月並みな言葉だけれど、今は巷にモノがあふれ、何でもある時代である。
それなのに今の日本人は、あれがない、これがないと、いつもなぜか虚しい。
とても残念なことだけれど、最近電車で出張にでかけると、しょっちゅう
「○○駅構内で発生した人身事故により、運転を見合わせております」
というアナウンスを聞き、なんともいえず悲しい気持ちになる。
でも、自分は目が見える。耳も聴こえる。手があって足もあって、
歩いてどこへでも行ける。美味しくご飯が食べられる。お酒が飲める。
本当にありがたいことだと思う。
スリムドカンで有名な銀座まるかんの斎藤一人さんが
「自分にないものを数えると不幸になる。
あるものを数えると心が豊かになって幸せになる」と
おっしゃっていますが、そのとおりかも知れません。
あれがない、これがないと「ないものねだり」をしているときりがないけれど、
「今あるものに感謝し、それをどう生かすか」すなわち「あるもの生かし」で
生きる人生のほうがいいなあ・・・とあらためて思った映画でした。
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」 是非ご覧になってみてください。
今年一年間、本当にありがとうございました。