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Miyajima News
2007年7月22日
コーヒー
【H19年7月のコラム(第70号)】
大学卒業の時、「きゃらぼく」のママからもらった「お店で一番高い」コーヒーカップ
1.コーヒー
僕はコーヒーが好きである。
子供の頃、父親から「コーヒーは身体、特に胃腸に悪いからあんまり飲むな」とよく言われていた。
それでも何故か父は中学時代、僕を時々喫茶店に連れていってくれた。
国道を車で南に20?30分ほど行ったところにある「デンマーク」という、当時の地元では珍しい本格的なコーヒーを出す喫茶店に連れて行ってもらい、「コーヒーは何故『珈琲』と書くのだろうか?」とか余計なこと考えながら、生意気にもブレンドコーヒーではなく、ストレートコーヒーを飲んでいたものだ。
キリマンジャロ、モカマタリ、コロンビア、マンデリン、ブルーマウンテン・・・
飲むたびに行ったことのない世界の風景が頭に浮かぶ、そんな時間が好きだった。
→贅沢な中学生だったなあ・・・m(_ _)m
そういえば初めてウインナーコーヒーを飲んだとき、てっきり僕は
「なんでコーヒーにウインナーなんかはいっとるんや!?どんな味なんやろ?」
と思って注文し、来たのはなんとクリームだらけの甘いコーヒーだった!という経験があるのですが、
こんな情けない勘違いをしたのは僕だけでしょうか(^_^;)
そんな僕のコーヒー好きを確実にしたのは、やはり学生時代です。
稽古が終わったある日、同郷の小林先輩が「おい宮嶋、神戸の本格的なコーヒー飲んだことあるか?今からつれていったろ」と連れて行ってもらったのが大学から坂を下って行ったところにある「きゃらぼく」という喫茶店だった。
普通の喫茶店とは違う、薄暗い雰囲気のその店で飲んだコーヒーは、僕がそれまで飲んだことのない、実に旨いコーヒーだった。しかもそのコーヒーは、今から20数年も前に「350円」という、破格の値段を誇っていた。
結局僕はそこのママさんに気に入ってもらい、数ヶ月後にはアルバイトとしてカウンターの内側に入って一杯一杯コーヒーを点てるようになっていた。
しかし350円もするコーヒーだけに、お客様はコーヒーにこだわりを持った方が多く、
下手クソに入れてしまうと次からは自分が入っている時には「今日はついてない」とハッキリ言われたり、最悪は帰ってしまわれたり・・・そんな厳しい一面もあるアルバイトだった。
しかしこの「きゃらぼく」のおかげで、僕の学生時代は本当に充実したものになったと思う。
今は亡き愛媛県宇和島出身の中尾友宣先輩に出会ったのもこの店。
この店を通じて出会った人の数、その方たちから学んだことは計り知れない。
そして何よりも本当に楽しかった。
残念ながら「きゃらぼく」は今は閉めてしまってないが、大学を卒業する時、ママの坂本沙代子さんからもらった和風のコーヒーカップは今も僕の宝物である。
ちなみに、ここで使っていたコーヒー豆は「萩原珈琲」という会社のもので、炭火焙煎のなんともいえない独特の深い味わいがあるのです。
神戸が本店で軽井沢などにも店を構える有名な「茜屋珈琲店」ほか、「ハギワラ」の豆を使っている店は神戸に結構あって、どこもなぜか重厚というか落ち着いた店の雰囲気があるので案外すぐわかります。
皆さんも機会があれば是非「ハギワラ」のコーヒー豆を味わってみてください。
そんなコーヒー好きの僕も、仕事中はインスタントコーヒーにしております。
なぜかって?
それは昔、会社でドリップで丁寧にコーヒーを入れていたら、親父(当時社長)が
「現場が汗かいてきばっているのに、事務所でのんびりそんなコーヒー飲むな!」
と言われ、まさにそのとおりだと反省したからにほかなりません。
コーヒー・珈琲・coffee・・・実に多くの思い出が詰まった深?い飲み物です。
神戸の茜屋珈琲店のカウンター(HPより)
≪参考URL≫
萩原珈琲 https://www.hagihara-coffee.com/
茜屋珈琲店 https://gourmet.kansai.com/G0000577
おいしいコーヒーの入れ方(萩原珈琲のHPより)
https://www.hagihara-coffee.com/howto.html
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