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Miyajima News
2006年10月30日
声変わり(?)
【H18年10月のコラム】
会社のすぐ近くに咲いていたコスモス
向こうに見えるのは、「山」という漢字の語源になった山(?)
声変わり(?)
最近、なんか変である。
社長になって5年目。おかげさまで業績も好調。
だからこのまま突き進めばよいのではないか。
でも何か違う。この感じ・・・なにか昔感じたような・・・
そう、ちょうど小学校6年生の頃だったか、「声変わり」の時のような感じではないだろうか。
今までと同じように声を出しているつもりなのに、どうも違う・・・そんなような感じを、最近仕事の上で感じることが多い。
平成元年に当社に入社し、以来17年半、自分なりに一生懸命やってきた。
僕の手帳は、自分でも呆れるくらいに予定とメモで文字がぎっしり。
だから手帳に空白の日があると、なにか落ち着かなくなって、わざわざ予定を入れる・・・そんな今まででした。
でも最近は、なぜかそんな気がしない。
無理に予定を入れなくてもいいじゃないか・・・と。
会社にいてもやるべきことは山ほどあるし、いればいたで、なぜかお客様が次から次へとお見えになる。もしくはどこかから「ちょっと来てくれ」とお呼びがかかる。(これは本当にありがたいことなのですが。)
だから結果的に手帳は文字でびっしり埋まるのだけれど、埋まり方が今までとは明らかに違う。
一言でいえば、僕も歳をとってきた・・・ということなのだろうか(^_^;)
先日、岐阜県のある会社を訪問したとき、そこの会長さんから初対面にもかかわらずいきなりこう言われた。「あんた、ぜんぜんダメやなあ」
びっくりして何がダメなのかと尋ねたら、「うしろ姿が悪い」とのこと。
どういう意味なのかを尋ねると、「とんがりすぎている。ぱっと見ただけでわかる。
勉強が先に立って“頭でっかち”だ。行動がともなっていない。
おもいやりが足りない。」等々・・・。
初対面でいきなりこんな言葉を並べられたものだからびっくりしていると、
「いや、実は私もあなた位の歳の時にはそうだった。もっととんがっとったかもしれん。でもそれではあかんのや。もっともっと丸くならなあかん。
もっと周りの人を喜ばせてあげられるような人にならなあかん。」という、叱られているのか、励まされているのかわからないような(?)お言葉をいただいた。
また、その少し前のある勉強会では、こんなことも言われた。
「経営者としてまだまだ甘い。あらゆる事態を考え、シミュレーションしておくべきだ。」
「ちょっと調子がよいくらいで安心していてはダメだ。内部留保が薄すぎる。」
「目標が低すぎる。内向きだ。もっと視点を高く、広くもって。」など・・・。
昔このコラムで「おじいさんと子供とロバの話」という話を紹介し、「人の話を聞くことは大事だけれど、いちいちそれに振り回されていてはいけない。」という話を書いた。
でも今回言われた言葉は、どうも聞かないといけないように思う。
とにかく今は「周りの人を喜ばせてあげられるようにしよう」と思う。
そして「高い目標に向かって『ど真剣に』努力し、謙虚にして驕らず、更なる努力を」こういう心構えでいこうと思う。
以上「最近変な」誠一郎でした。(月末ギリギリですみません)
彦根の近江牛のお店、せんなり亭伽羅にある額
「空」のこころ
薬師寺管主だった故・高田好胤さんの書です