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Miyajima News
2006年6月8日
挨拶・トヨタのすごさ
【H18年6月のコラム】
(1)挨拶
挨拶(あいさつ)という漢字は「読む」ことはできても、なかなか「書く」のは難しいのではないでしょうか・・・皆さん書けますか?
私は昔ある人から「挨拶という字はム・ヤ・ク・タと覚えるといいんだよ」と教わったおかげで一応書けます。すなわち手偏にカタカナの「ム」、漢字の「矢」で「挨」。
同じく手偏にひらがなの「く」を三つ、そしてカタカナの「タ」で「拶」となるわけです。
まあそれはどうでもよいことなのですが、僕は「仕事で大事なことは?」と訊かれたら必ず「挨拶と掃除」と答えることにしています。
それくらい大事に思っている「挨拶」ですが、その漢字の意味は?というと、恥ずかしいことに僕はまったく知りませんでした。
「挨拶」の「挨」は「近づくこと」、「拶」は「引き出すこと」、すなわち「挨拶」とは「自分から相手に近づいて行って、相手の気持ちを引き出すこと」なのだそうです。
実はこれ、漫画ビッグコミック・オリジナルの「はぐれ雲」(ジョージ秋山)にあった言葉なのですが、私たちはよく「あいつは挨拶もしよらん失礼な奴だ」とか人の文句を言っております。
しかしそういう風に言うこと自体が「自分から近づく」ということに反しているわけで、この歳になって初めて「挨拶」の本当の意味を知り、漫画もためになるなあ!と思った次第です。
(2)トヨタのすごさ
ご存知のとおり、トヨタは今や天下のトヨタ。
GMやフォードを抜いて世界一の自動車メーカになろうという勢いです。
小生も昭和60年から平成元年までの4年間、豊田工機(現ジェイテクト)というトヨタグループの会社にお世話になったおかげで、多少なりともその「すごさ」は理解しているつもりです。
よくトヨタは「下請けを生かさず殺さず」とか「乾いた雑巾をどこまでも絞る」とか、「儲けているのは自分だけ」とかいったマイナス思考で話す人がいますが、私は「文句を言うならトヨタの仕事を断ればよいではないか」と極めてドライに思います。
なぜなら、業界下位のメーカの仕事をする方が、実はもっともっと厳しいと思うからです。
トップの会社と勝負するために、よりコストを抑えなければならない。
しかしそれなのに量はずっと少ない・・・それが現実です。
ですからそういう見方は捨てて、素直にトヨタのすごさを考えてみると、僕はひとこと「執念」だと思っています。
もちろん「現場現物主義」や「カンバン方式」あるいは「カイゼン」もトヨタのすごさでしょう。
しかし自分は「ほんまにトヨタグループの人はこれでもかゆうくらいよう働くなあ!」と、いつも思っておりました。
そんな「すごいトヨタ」ですが、それを更に「すごい」と思わせる記事を先日読みました。
渡辺捷昭社長の講演の中にあった「トヨタがめざす“夢のクルマ”」という話です。
なんとそこには
1.満タンでアメリカ大陸を横断(なんと4000km!)できるクルマ
2.走れば走るほど空気がきれいになるクルマ
3.事故を起こそうと思っても起こせない安全なクルマ
4.乗れば乗るほど「健康」になるクルマ
というコンセプトが述べられていたのです。
一見ふざけていると思われる内容かもしれませんが、天下のトヨタの社長が口にするということは、すでにそれに向けての研究開発が着実に進められていると考えるべきでしょう。
もしそんな夢のクルマが完成したら・・・他のカーメーカはどうしたらいいんでしょうか?
広島県 呉市の眺め 港町はやっぱりイイです
日本のものづくり技術の粋「戦艦大和」の大和ミュージアムに行ってきました!(^^)!
1/10スケールの模型ですが、十分すぎるほどの貫禄でした