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Miyajima News
2004年4月12日
中式乾杯(チュン・シー・カンベー)
【H16年4月のコラム】
岐阜県養老の山麓に咲く桜並木
小雨の降る寒い日でしたが、あまりにも綺麗でしたので撮影しました(2004.4.4)
中式乾杯(チュン・シー・カンベー)
言うまでもなく、私は酒が好きである。
というよりも、酒を飲むことが大好きである。
親に感謝することは多々あれど、「酒が飲める」身体に生んでもらったことは、最も感謝すべきことの一つであると思っている。
そこで今月は、この「お酒の飲み方」について少し書いてみたい。
一口にお酒と言っても日本酒・ビール・ウイスキー・焼酎など、種類は沢山ありますが、その酒が旨いかどうかは「誰とどんな風に飲むか」によるところが一番大きいのではないでしょうか。
(食べるのも同じ・・・H16年2月のコラム「食べる喜び」参照下さい)
その「旨い飲み方」の一つとして是非紹介したいのが、なんといっても中国での乾杯のしかたです。
※中国式乾杯を中国では「中式乾杯(チュン・シー・カンベー)」といいます。
ご存知のように、中国では食事が生活において何よりも大切な時間として考えられています。
ですから、皆が向かい合い、同じ料理を囲んで食べられるように「円卓」で食事をするわけです。そこではやはりビールや白酒(パイジュウ)といった酒が出されるわけですが、この酒の飲み方のルールが僕は大変気に入っているのです。
というのは、料理を食べながら自分がお酒を飲みたいと思ったとき、日本なら自分でグラスを持って一口飲んではまた料理を食べる、たまに他の人と酒を注ぎ合って一緒に飲む・・・という具合に飲むのが一般的です。
これに対して、中国の宴席は全然違うのです。
どう違うのかというと、中国では自分がお酒を飲みたいと思ったら、まずはグラスを片手に持って、それから丸いテーブルのメンバーをぐるりと見渡します。すると大抵誰かがニコニコ笑ってこちらを見ていてくれます。
そしてその目が合った人と「乾杯」を交わすことで初めてお酒が飲めるのです。
つまり、自分一人で勝手に酒を飲むということが、基本的に無いわけです。
面倒なことのように思えますが、このことには「このお酒が飲めるのは、今日あなたと一緒に食事ができたおかげです。ありがとう」という意味が込められているのでしょう。
「食は文化なり」と申しますが、この乾杯は本当に素晴らしい習慣だと思いませんか。
ちなみに、いかに中国といえど、全員の方と毎度乾杯をしていたら流石に胃袋が持ちません。ですからいわゆる「一気飲み」をしなくていい時は「随意乾杯(スイイー・カンベー)!」(その字のごとく「どうぞご自由に」という乾杯)または「日式乾杯(リー・シー・カンベー)!」(「日本式にどうぞ」という意味ですが、これをいう時は、実は日本人としてちょっと情けない?)
という風に乾杯をしますので、お酒に自信のない方は是非覚えておいて下さいね。
昨年12月に中国の遼寧省でお世話になった皆さんと
では、4月からの新年度、皆様の健康を祈念して「乾杯!」
【おまけ】
京都祇園の「都をどり」から
お客様の協力会の旅行で見てきました!
自然の桜も綺麗ですが、こういう桜の美しさも格別ですね?