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Miyajima News
2003年2月7日
当らずとも遠からず
【平成15年2月のコラム】
銅版画に金箔を施した作風で人気の若手画家、坪内好子さんの作品
「順風、帆を上げろ VENT BOM,AGVA NA VELA」
ニッポン丸、ミヤジマ丸もこうありたいところですが・・・。
私の友人で、昔よくこう言っていた友人がいる。
「俺の親父はよー、いっつもええ加減で困るんや。それで文句を言うと、いや、『当らずとも遠からず』でええのや、と言いよる。ほんま困ったもんや。」
酒を飲みながら、よくそんな愚痴を聞いたものである。
残念ながら、その「親父さん」は今は亡き人となってしまったのだが、その会社はその後の社長、すなわち私の友人と、その社員さんたちの頑張りで、現在では結構な発展を遂げている。
また、ウチの社員から昔こんなことを教えてもらったことがある。
それは「社長に大事なのは『ウン・ドン・コン』(強運・鈍感・根気)」ということだ。
うまいこと言ったもんだなあと感心したのだが、この3つのうちの「ドン(鈍)」は「当らずとも遠からず」に通じる点がある。
「そう四角四面に考えんでもええがな」と言うこともよくあるけれど、
「ええ加減」ということと、「当らずとも遠からず」ということはまったく違うことだと思う。
「当たらず、かすりもせず」では先が思いやられるが、「当たらずとも遠からず」
すなわち「的を外さない範囲でええ加減」、これを日々心していきたいと思います。
└誠一郎のコラム